新しくM2 MacBook Airをデュアルディスプレイにする方法をご紹介しています。
前回は、WindowsをMacのサブディスプレイにする方法をご紹介しました。
今回は、MacBookをWindowsのサブディスプレイにしてしまおうという企画です。
無料のアプリを使う方法と、有料のアプリでサブディスプレイのように使う方法を解説していきます。
- 無料でMacBookをWindowsのサブディスプレイのように使う方法
- MacBookをWindowsのサブディスプレイにする「AirParrot 3」の使い方
- 無料でWindowsの画面をMacBookへミラーリングする方法
- まとめ:MacBookをサブディスプレイにする方法
無料でMacBookをWindowsのサブディスプレイのように使う方法
まずはWindows側だけに無料のアプリをインストールする方法です。
使い方次第ではこの方法でも十分使えると思います。
「Deskreen」をWindowsパソコンにインストールします
仕組みとしては、Windowsの画面をDeskreenで送信して、Macのブラウザ(Safariなど)で受け取って表示します。
先に、できるだけサブディスプレイに近い使い方をするため、HDMIのアダプタを使う方法を解説します。あくまでも無料で使いたい、ということであれば、この後にHDMIのアダプタを使わない場合のやり方を解説しています。
HDMIアダプタを使ってMacBookをサブディスプレイのようにする方法
この「Descreen」を使って、WindowsのサブディスプレイとしてMacBookを使うために、HDMIのバーチャルディスプレイアダプタを導入します。
この記事で売れすぎてしまって、下記の商品は現在売り切れです。
5〜600円くらいでデュアルディスプレイ環境を作れるなら安いですよね、やっぱり。
このHDMIバーチャルディスプレイアダプタをGPUに刺すとこのように、通常のデュアルディスプレイのように認識されます。
普通にセカンドディスプレイの位置関係も調整できます。
アダプタをGPUに刺した状態で、Descreenを起動するとこのような画面になるので、とりあえずウクライナ関係のボタンは押してしまって、次の画面にいきましょう。
このような画面になるので、青い部分のURL文字列をMacのブラウザに入力します。
この例ではMacのブラウザに http://192.168.0.7:3131/246192
と入力します。
「Return」を押すと接続されるので、Windows側で「Allow」をクリックします。
画面全体をMacのブラウザに映すか、アプリのウインドウをMacのブラウザに映すかの選択になります。「画面全体」のボタンを押すと、このようにWindowsのメイン画面とバーチャル画面が表示されます。
そして、バーチャル画面のほうをクリックして、「Confirm」をクリックすると接続されます。
Macの画面のほうには、このようにバーチャルで接続されているサブディスプレイが表示されます。
例えば、資料のアプリをWindowsのメイン画面から移動させると……
Mac側のサブディスプレイの領域に移動できます。
遅延もほぼありません。
Macのブラウザを最大化すれば、これは「ほぼサブディスプレイ」と言っていいのではないでしょうか。
ちなみに、ブラウザの最大化は「ESC」キーで戻せます。
とにかく、遅延がないのが素晴らしいですね。
なんと言っても、500円(+無料アプリ)で試せるので、ぜひ試してみてください。
本当におすすめできる使い方です。
下記のアダプタが500円でしたが、この記事のせいで売れすぎてしまって現在売り切れです。
上のアダプタが650円くらいですが、今後値上がりも考えられるので、早めに買っておくといいと思います。
MacBookにアプリを表示してサブディスプレイのように使う方法
次は、HDMIのバーチャルディスプレイアダプタを使わない場合です。
この「Deskreen」は、資料などのアプリの画面だけをMacの画面側に表示させておいて、サブディスプレイのように使うこともできます。
Macのブラウザに「 http://192.168.0.x:3131/xxxx
」と入力して接続したら「Application Window」をクリックします。
どのアプリのウインドウを表示させるのか決めることができます。
例えば、Macのブラウザに資料のアプリを表示させておきます。
そしてWindows側では資料を見ながら、動画編集などの作業をすることができます。
MacBookをWindowsのサブディスプレイにする「AirParrot 3」の使い方
このAitParrot 3を使えば、WindowsのサブディスプレイとしてMacBookを使うことができます。無料のトライアル版があるのでダウンロードしてWindowsにインストールしましょう。
AirParrot 3はAirPlayという機能でディスプレイの情報を送っているので、Mac側で受信できるように設定します。
「システム環境設定>共有>AirPlayレシーバー」を開きます。
「同じネットワーク上のすべての人」にします。
MacBookにWindowsの画面をミラーリングする
今度はWindows側で「AirParrot 3」を起動します。
まずは「Try AirParrot 3」で試してみましょう。
Macが検出されているので選択します。
Mac側でAirPlayを許可します。
これで、Mac側にWindowsの画面がミラーリングされます。
MacBookをWindowsの拡張ディスプレイとして使う
ミラーリングでは自由度が低いのでサブディスプレイのように拡張しましょう。
「Exteded Desktop」を選択してから「MacBook」を選択します。
AirPlayを許可すると、MacBookの画面がWindowsのサブディスプレイになります。
すごい。
例えば動画編集アプリを画面の端に移動させていくと……
MacBook側のサブディスプレイに移動することができます。
これは完全にサブディスプレイ!
と言いたいところですが、サブディスプレイの動作にはかなり遅延があります。
ですので、先にご紹介したDescreenを使う方法のほうがおすすめです。
無料でWindowsの画面をMacBookへミラーリングする方法
もし、Windowsの画面を拡張するのではなく、ミラーリングしたいだけであれば、無料の「LetsView」が使えると思います。
LetsViewは、AirPlayではなく独自の方法でミラーリングするので、WindowsとMacBookの両方に、LetsViewをインストールしておく必要があります。
そして、MacBookのほうでLetsViewを起動しておきます。
矢印のところにミラーリングコードが表示されていますね。
WindowsのほうでもLetsViewを起動したら、MacBookのミラーリングコードを入力して「接続開始」をクリックします。
すると、MacBookの画面に接続の通知が表示されるので「許可」をクリックします。
Windowsのほうで「ミラーリング」をクリックします。
MacBookにWindowsの画面が送られるので、LetsViewを最大化すれば、ミラーリングのモニターとしてMacBookを使えます。
無料のアプリなので便利に使えると思いますが、難点がひとつあるとすれば、Windowsのマウスカーソルは、MacBook側に表示されません。ですので、MacBookの画面を見ながらWindowsを操作する、という使い方はできませんね。
これ、本当に惜しいところで、Descreenのようにバーチャルディスプレイアダプタを接続して、セカンドディスプレイをミラーリングしても、マウスカーソルが表示されないので、ちょっと使えるとはいいにくいです。
まとめ:MacBookをサブディスプレイにする方法
話をまとめると、
MacBookをサブディスプレイとして使いたいならHDMIアダプタを買って無料の「Deskreen」を使うか、有料アプリの「AirParrot 3」
MacBookの画面を無料でミラーリングするなら「LetsView」かがおすすめです。
やはり、ちゃんとデュアルディスプレイにしたほうが快適ではありますが、今回ご紹介した方法でも役立つ場面があると思います。
今はM2 MacBook Airをメイン機として使っていて、デュアルディスプレイにする方法をまとめているので参考にどうぞ。