macOS Catalinaをクリーンインストールしたら、InsomniaXが使えなくなった。ということがあるかもしれません。または新規にInsomniaXを使おうとしたら「Disable Lid Sleep」が使えない?ここでは解決策をお伝えします。
最近になってこの記事にアクセスが増えるようになったので、macOS Big SurおよびMontereyについても追記しました。
- macOS Catalina/MojaveにしたらInsomniaXが使えなくなった?
- macOS Catalina/MojaveでInsomniaXを使うならSIPをオフにする
- MacBook Airの場合、閉じたまま動かす時には「CPU Safety」を
macOS Catalina/MojaveにしたらInsomniaXが使えなくなった?
macOSをスリープさせないために「InsomniaX」を使っていますが、使っているのは「Disable Idle Sleep」のみ。試しにMacBookを閉じたまま動かす「Disable Lid Sleep」を使おうとすると、チェックが入りません。
「システム環境設定>セキュリティとプライバシー」の「アクセシビリティ」にInsomniaXを登録してもまだ使えないままです。
macOS Big SurやMontereyでInsomnia Xは使えないはず
以下で解説する方法は、macOS CatalinaとMojaveがmac OS Xであるから使える方法です。macOS Big Surは「macOS 11」であって、M1 Macのために作られたOSをIntel Macでも使えるようにしたOSになっています。macOS Montereyも同様に「macOS 12」です。
わたしは仕事でMacを使っているので、Insominia XがM1 MacもしくはIntel MacのBig Surで使えるかどうかは検証できない状況ですが、使えない可能性が高い上に、システムに不具合を起こす可能性があるので、Big Sur以降での検証はしていません。
おそらく、Big SurやMontereyでもリカバリーモードで起動して、ハードディスクのセキュリティレベルを下げればインストールはできると思います。しかし、まったく推奨はできません。あまりにも危険です。
macOS Catalina/MojaveでInsomniaXを使うならSIPをオフにする
Catalina/MojaveでInsomniaXを使うためには、アプリがmacOSに最適化されているかチェックする「SIP」という機能を無効にする必要があります。そのためにはMacを一度シャットダウンします。
「command + r」を押したまま電源を入れ、リカバリーモードに入ります。そこから「ユーティリティ>ターミナル」を起動します。
そして「csrutil disable」と打ち込み、Enterを押します。
これで再起動すれば、InsomniaXの「Disable Lid Sleep」が使えるようになります。
これでMacBookを閉じてもmacOSは動いたままにできます。
ちなみにSIPの設定を元に戻すには同様にリカバリーモードのターミナルで「csrutil enable」を実行しますが、元に戻すとまた「Disable Lid Sleep」は使えなくなります。
【追記】
このSIPはmacOS Montereyで動作が変更になっています。つまり今までのmacOSよりも厳しい互換性チェック(SIP)になっているので、このSIPをオフにすることもおすすめできません。システムが起動できなくなる可能性があります。
MacBook Airの場合、閉じたまま動かす時には「CPU Safety」を
MacBookを閉じていても処理をさせておけるInsomniaXですが、特にMacBook Airの場合には注意した方が良さそうです。というのも、MacBook Airはキーボードの隙間から吸気してプロセッサを冷やしています。
閉じたまま処理をさせるということは、冷却能力が大幅に下がっている状態で動かすことになります。そのためInsomniaXの「CPU Safety」機能にチェックを入れておいた方が良いでしょう。
これを設定しておくと、CPUが異常な高温になってしまった場合、スリープする設定に戻してくれます。前に一度、この機能が働いた経験がありますので、オンにしておくことをお勧めします。
外部ディスプレイをつないでMacBook Airをクラムシェルモードで動かす時にも、この「CPU Safety」機能は役に立つでしょう。異常な温度を検出すると「温度が高すぎる」とアラートを出してくれます。